涸沼ラムサールネイチャーガイド養成講座第3回が10月14日(土)に大洗町にある「夕日の郷松川」で開催されました。
前半は,パネルと資料を用いて,外来種についての学習です。
涸沼も外来種と無関係ではなく,講師からは,ブラックバスやブルーギルなど涸沼に生息する外来種それぞれの特徴や問題点について説明がありました。牛のような鳴き声のウシガエルも外来種ですが,その餌として,アメリカザリガニが入ってきたという外来種同士の関係性についても説明がありました。受講生は,今では身近に見られる生物が外来種であることや,日本に移入された経緯などについて学ぶことができました。
後半は,外来種釣り体験とシジミ漁体験です。
外来種釣り体験は,外来種の駆除を目的として実施しましたが,雨や寒さといった悪条件のため,釣果はありませんでした。
シジミ漁体験では,涸沼の生物としてのシジミについて,実際に漁を体験しながら学びました。シジミは,育つ環境によって色が異なり,涸沼の中では黒色,涸沼から海にかけての涸沼川では,茶色になるとの説明がありました。
短い時間でのシジミ漁体験でしたが,沢山の大粒で黒いシジミが採れました。涸沼のシジミは,2年程度で採れるサイズに成長します。そして,シジミ漁は,涸沼を代表する漁業であることからも,受講生は貴重な体験をすることができました。
その他にも,漁師が実際に獲ったモクズガニ,ウナギ,ハゼを目の前にして,それぞれの食性や生態についても学びました。涸沼で行われている漁業を通して,涸沼の豊かな生物を学ぶ良い機会となりました。
受講生は,第3回ガイド養成講座を通して,涸沼における課題と恵みの両方を学ぶことができました。